体型の変化で包茎になってしまう?
デリケートな男性だからこそ身体の悩みというのは人にはなかなか相談しにくいものです。
皮膚がたるんでいる、お腹が出ている、筋肉がつかなくてヒョロヒョロ・・・そんな中でも男性にとって深刻なのが「包茎」でしょう。
自分には該当しない悩みだという方もいるかもしれませんが、今は大丈夫でも将来的になる可能性もあるものなので無視はできません。
日本人男性の70%が悩んでいることとは
女性はよく身体の悩みを口にしますが、それは男性でも変わりません。
男性の身体の悩みアンケートでは肥満とその他が最も多くなっており、次いで健康、身長、容姿となっています。
中でも気になる項目はその他ですが、ここには陰茎に対する悩みが多く含まれています。
陰茎の悩みには大きさ、射精の早さ、色や形、臭いなどがあげられますが、特に多いのは「包茎」です。
実際に日本人男性の半数以上が包茎に悩んでいるとも言われており、現に多くの方が「剥く努力」をしています。
常に剥けている状態の男性に対するアンケートでは、全年齢通して70%の男性が剥く努力をしたと回答しています。
また、包茎の男性に対するアンケートでは、(非常に・少し)気にしていると答えたのは20代と40代が約38%、30代が約47%です。
もともと仮性の状態の割合の方が多いので気にするようなことではないという声も高まってきていますが、それでもペニスという男性の象徴にはコンプレックスを抱く声も依然として少なくはありません。
包茎は見た目の問題だけではなく、常に清潔にしていないと臭いの原因になり、細菌が繁殖して病気にかかる可能性もあります。
さらに常に皮に守られている状態なので摩擦に弱くなって早漏になる、ペニスが成長しないなどの問題もあり、男性のプライドを刺激する原因です。
清潔感があり実用的なら特に問題視することもないですが、こればかりは価値観の違いなので悩んでいるのなら早急に対策を取るのがいいでしょう。
歳を取ると包茎になることがある
自分はちゃんと剥けているから大丈夫、と思っていても実は将来的な懸念があります。
というのも、歳を取ると体重増加や筋力の衰えによる下腹部の張り出し、皮膚のたるみなどが発生し、さらに精力が衰えることでペニスが萎縮します。
すると、張りだした下腹部にペニスが埋没してしまう、または弛んだ皮にペニスが隠れてしまうことがあります。
体重増加による埋没は60代に多く約5人に1人の割合、皮膚のたるみによる埋没は80代以降に多く約2人に1人の割合だとも言われています。
メタボ体型だった人は加齢で痩せることで余計に皮膚がたるみやすくなるので、皮に埋没するリスクも高まるでしょう。
こうして萎縮したペニスにたるんだ皮膚がかぶさることで今まで剥けていた人でも皮が被ってしまうことがあるのです。
これを老人性仮性包茎といいます。
老人性(加齢性)仮性包茎はある日突然皮が被ってしまうわけではなく、体型の変化とともに徐々に皮が被っていきます。
さらにもともと仮性だった男性でも、糖尿病によって皮膚が炎症を繰り返し硬くなると皮が剥けなくなり真性の状態になってしまうこともあるので安心してはいられません。
高齢者ほど包茎に対する蔑視の風潮があるため、いくつになっても恥ずかしいと感じる方が少なくありません。
歳を取ると病院に通うのも大変になってきますし、早めに改善をしておきましょう。
治療する方法と費用相場はどのくらい?
剥く努力をしなくても自然と剥けたという男性もいますが、自然治癒するのは難しいのが現状です。
男性の成長は18歳~20歳で止まってしまうので、18歳までに剥けないとその後自然に・・・というのは考えられません。
手術は皮を切って縫合し、ペニスを剥きだしにするという方法になります。
仮性の場合は必ずしも手術は必要とされていないので健康保険適用はされませんが、真性やカントンなら健康保険適用で手術を受けることが可能です。
ただし、保険診療を行っている病院での手術に限るので、どこで受けるかによって変わるでしょう。
また、保険適用で受ける場合は病気改善のためにあくまでペニスを露出させることが目的であり、見た目にはこだわりません。
そのため、見た目にもこだわりたいなら保険が利かない自由診療の病院で受けることをおすすめします。
保険適用の手術なら凡そ2万円程度ですが、保険適用外での手術なら15万円~20万円ほどです。
ただし手術方法によっては最安で3万円程度から受けることも可能なので、どの手術を選ぶかによって費用負担は大きく変わるでしょう。
日本では包茎が子供みたいで恥ずかしいという印象を持つ方が少なくはありませんが、欧米ではナチュラルペニスと呼ばれ、それが自然な状態であると考えられています。
最近では海外の価値観も取り入れられ、必ずしも改善しなくてはいけないものという風潮はなくなってきています。
とはいえ、過去の価値観で生きてきた高齢男性にとっては恥ずかしい状態であることには変わりありません。
孫と一緒にお風呂に入ったり、旅行に行って温泉に入ったり、包茎の治療は老後の生活を楽しく送る為にも重要なことなのです。